【映画レビュー】『セッション』|これは音楽じゃない、戦争だ。心を撃ち抜かれるラスト9分間に震えろ

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今日は、観終わったあと心がバクバクして、頭が真っ白になるような映画を紹介させてください。昔の映画ですが、、、

その名も――

『セッション』。

音楽映画?青春映画?いやいや。

これはもう、心理サスペンスであり、人間ドラマであり、

何より「本気の怖さ」と「限界のその先」を見せつけられる闘いの映画です。

■ あらすじ:音楽にすべてを懸けた男の“狂気の挑戦”

舞台は名門・シェイファー音楽院。

主人公アンドリューは、ジャズドラマーとしてトップを目指す野心に満ちた青年。

努力家で、孤独を厭わず、どこか歪な完璧主義を持つ彼の前に現れたのが…

“伝説の指導者”テレンス・フレッチャー。

彼のスカウトにより、アンドリューはエリートバンドに加入するものの、待っていたのは想像を絶する地獄の日々。

罵倒、暴力、心理的プレッシャー。

「もう一回!」「テンポがズレてる!」――叩いても叩いても、叩き足りない。

これ、音楽か?それとも戦争か?

■ 演技がもはや「狂気」

● J・K・シモンズ(フレッチャー)

この人がヤバすぎる。

まさに“狂気を演じる怪物”。

彼が出てくるだけで、場の空気がピリつく。

一見するとただの鬼教官。でも、ただ厳しいだけじゃない。

フレッチャーの中には、音楽への「愛」と「信念」も確かにある。

だからこそ、どこか憎みきれない。

それがまた恐ろしくて、苦しくて、妙に引き込まれる。

この役でアカデミー賞助演男優賞受賞。納得しかない。

● マイルズ・テラー(アンドリュー)

この映画、実は吹き替えなしで自分でドラム叩いてます。

血のにじむような特訓を重ねたとかじゃなくて、ほんとに指の皮が剥け、血が飛び散る。

アンドリューの執念、孤独、暴走…それらが彼の演技に全部宿ってる。

■ セッション=対決

映画タイトルの「セッション」って、音楽的には“即興の掛け合い”を意味しますよね。

でもこの映画では、それがまるで「殴り合い」「精神のぶつかり合い」

最初は「師弟関係」だった2人の関係は、やがて師 vs 弟子のサバイバル戦になっていきます。

■ ラスト9分間が伝説

この映画の魅力を語るうえで、ラスト9分間の演奏シーンは絶対に外せません。

ここだけで、観てるこっちの脈拍が一気に上がる。

セリフがなくても、ドラムの音、視線、指の動きだけで全てが語られていく。

あの演奏、あの終わり方、あの表情。

何度観ても鳥肌が立つ。

■ この映画が問いかけてくること

• 才能って、そこまでして手に入れるものなのか?

• 自分は本気で何かに向き合ったことがあるか?

• “完璧”のために、何を犠牲にする?

フレッチャーの名セリフがあります。

There are no two words in the English language more harmful than ‘good job’.”

(英語で最も有害な2語は「上出来」だ。)

ゾッとしませんか?

でも同時に、その言葉の裏にある「成長してほしい」という矛盾した愛も見えてくるんですよね。

■ こんな人にこそ観てほしい

• 今、何かに挫けそうな人

• モチベが下がってる人

• 夢や目標を忘れかけてる人

• 「本気ってなんだっけ?」って自分に問いたい人

観終わったあとの疲労感はあるけど、

それ以上に「自分、もっとやれるかもしれない」と思わせてくれる作品です。

■ まとめ

『セッション』は“音楽映画”の皮をかぶった“狂気と情熱の物語”。

完璧を目指すとはどういうことか?

限界を超える瞬間のエネルギーってどこから来るのか?

それを、音で、演技で、空気でぶつけてくる一本です。

まだ観てないなら、ぜひ一度体感してみてください。

最後のシーンを観たとき、きっとあなたも…叩かれる。

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映画の感想、意見も大歓迎。(コメント待ってます!!)

「このシーンが良かった!」とか「ちょっとやりすぎじゃない?」とか、

いろんな視点が出てくる映画だからこそ、語り合いたい。

ではまた、次の映画でお会いしましょう!

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