はじめに:バイト収入ってどこまでOK?法律と制度の壁がある!
大学生のバイト収入には、単なる「稼ぎすぎ注意」では済まされない重要な制度の壁がいくつも存在します。よく知られているのが「103万円の壁」「130万円の壁」「社会保険加入ライン」などですが、2025年、制度がついに大きく変わりました!
この記事では、現役法学部生の視点から、税金・保険・扶養などの仕組みをかみくだいて徹底解説します。大学生の気になる疑問にズバリ答えていきます!
(めっちゃ調べたので参考になるかと思います……笑)
「103万円の壁」ってそもそも何?
▶ 所得税がかからない年収ライン
いわゆる「103万円の壁」とは、所得税が非課税になる年収のラインを指します。
- 給与所得控除(55万円)
- 基礎控除(48万円)
これらを合わせて103万円。つまり、年収103万円以下なら課税所得が0円となり、所得税は発生しません。
✅ このラインは「大学生が親の扶養に入っていたい」場合にも重要な目安となっていました。
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【2025年版】103万円の壁が160万円に?改正のポイント

1995年から変わっていなかった「103万円の壁」ですが、2025年からは大きな変化があります。
▶ 改正のポイントはコレ!
- 年収200万円以下の給与所得者に限定
- 所得控除が手厚くなり、実質的に年収160万円まで非課税に!
- 年収200万〜850万円の人も、2025年〜2026年の2年間は「基礎控除が上乗せ」される
✨ 大学生のような「年収200万円以下のバイト層」にとっては、かなりの朗報です!
勤務先で社会保険加入が義務になるライン → 【106万円】
一部の大学生にとって注意が必要なのが、「106万円の壁」です。
【対象者になる条件】※すべて当てはまると加入義務になる
- 勤務先が従業員数101人以上の企業
- 週20時間以上勤務
- 月収が88,000円以上
- 勤続期間が2ヶ月以上見込み
- 学生でない(=夜間学生・通信制・定時制以外は原則除外)
この「106万円の壁」は、主に大企業での長期バイトに当てはまるものです。
ただし、昼間部の大学生は基本的に対象外(学生除外)となるため、あまり気にしすぎなくてOK。
じゃあ大学生は160万円まで稼いでいいの?
▶ 所得税的にはOK!でも「扶養」と「社会保険」の壁は別
たとえば、年収150万円になったとしても、所得税はほとんどかかりません。しかし、注意したいのが以下の2点です:
- 親の扶養から外れる可能性(所得税・住民税の扶養控除)
- 社会保険の加入対象になる可能性
つまり、税金的にはセーフでも、「親の税負担が増える」「保険料の自己負担が発生する」という形で家計に影響します。
「130万円の壁」って何?どう違うの?
▶ 社会保険の扶養判定ライン
「130万円の壁」は、親の健康保険・年金扶養に入れるかどうかの判断基準です。
- 年収130万円未満 → 親の社会保険の扶養に入れる
- 年収130万円以上 → 自分で保険加入が必要(国保+国民年金など)
ここが非常に重要で、一気に保険料・年金負担が年間20〜30万円増える可能性もあります。
130万円は「実際の年収」じゃない!“見込み年収”で判定される!
▶ 「月収×12ヶ月」で予測される (ここ重要!!)
ここが誤解されやすいポイント。社会保険の扶養判定は、「今後の見込み年収」で判断されます。
✅ 具体的にはこんな基準
- 月収が 108,334円 を超える
- それが 3ヶ月以上続くと、「130万円を超える見込み」と見なされやすい
この場合、親の健康保険の扶養から外される可能性が高くなります。
【よくある疑問】じゃあ2ヶ月だけ高収入→1ヶ月セーブ→また2ヶ月はセーフ?
▶ 回避できる?答えは“グレーゾーン”!
例えば、
「夏休みと冬休みの2ヶ月だけバイトで10万円超え → 1ヶ月休んで → また繁忙期にバイト」
このような場合、一時的・断続的な高収入と見なされればセーフな場合もあります。
ただし…
✅ 反復的にそのパターンを繰り返すと、「形式上セーフでも実質的には高収入」と見なされ、アウトになる可能性が!
特に厳しい健康保険組合(大企業系など)だと、しっかりチェックされることもあります。
法学部生が教える「実質課税の原則」に注意
これは税法でも有名な原則で、
「形式的にはルールを守っていても、実質的にズルをしていれば否認される」
というもの。たとえば、「月に一度休んでるから年収130万を超えない」という理屈も、実質的に高収入が続いていると判断されれば無効になる可能性があります。
本当に上手く作られていますよね(笑)、普通に「今後の見込み年収」って何?って感じです。
なので、毎月10万円前後を稼いでいくのが無難だと思います!!
【結論】大学生はいくらまで稼いでいいのか?
壁 | 内容 | セーフライン(目安) |
---|---|---|
103万の壁 | 所得税がかからないライン | 年収103万まで(2025年から実質160万円まで拡大) |
106万の壁 | 社会保険強制加入ライン | 昼間の学生なら基本除外される |
130万の壁 | 社会保険の扶養内 (大学生はここまでがおすすめ) | 月10万8,333円未満×12か月(年収130万円未満) |
160万の壁 | 2025年年の非課税上限(年収200万以下対象 | それ以上になると所得税がかかる |
【法学部的まとめ】大学生バイトのベスト戦略

- 所得税を抑えつつ働くなら、年収160万円以内を目安に
- 親の扶養に入り続けたいなら、年収130万円を超えないように調整
- 高収入の月があっても、見込み年収ベースで130万超えにならないように月収管理
- グレーゾーンのケースでは、親の会社の健保に相談しておくのが安全策
収入の壁は、知らないと損をします。でも、正しく理解すれば「損しない働き方」ができます。
2025年からの制度改正を活かして、大学生活を支えるバイト収入をうまく調整しましょう!
👨⚖️この記事は、現役法学部生が制度の条文や行政解釈に基づいて丁寧に解説しました。
制度に関するリアルな相談や質問があれば、ぜひコメントで教えてください!
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