【元うつ病患者の体験談】考えすぎる人のすべきメンタルケア5選

食と蹴の記録帳

はじめに

小さい頃から夢中だったサッカー。でもある日、ふと「楽しくない」と感じてしまった。

仲間とボールを追いかけることが、心から楽しめなくなった。

それは、僕が“うつ”の入り口にいた時期のことでした。

この記事では、僕自身のうつ体験と、考えすぎて自分を苦しめてしまっていた日々について正直に語ります。そして、そんな自分を少しずつ受け入れられるようになった方法も紹介します。

同じように「しんどい」「なんかおかしい」と感じている人の心に、少しでも届けばうれしいです。

サッカーが楽しくなくなった日

高校2年の春。

仲間たちとグラウンドに立っていても、どこか心が遠く感じるようになっていた。

  • 「プレー中もなぜか頭がぼーっとする」
  • 「ミスをするたびに、全てを否定されている気がした」
  • 「試合が終わっても、達成感どころか虚しさしか残らない」

今思えば、これは“心のSOS”でした。

当時の僕は、真面目で責任感が強く、期待にも応えたいとずっと頑張っていたタイプです。でも、それが逆に自分を追い詰めていました。

うつ状態と診断されたのは、その年の夏でした。

病院に行くまでは、うつ病という言葉を自分には関係ないものだと思っていたけれど、現実は違った。

なぜ、サッカーが苦しくなったのか?

いちばんの原因は、「自分を許せなくなっていたこと」だったと思います。

  • ミスをする自分はダメなやつだ
  • チームに迷惑をかけたら居場所がなくなる
  • 頑張らなきゃ、頑張らなきゃ…

サッカーは“勝ち負け”がつくスポーツ。だからこそ、うまくいかない時の自分を否定しやすかった。そしてその思考が、プライベートにも広がっていった。

やがて、食欲もなくなり、寝つきも悪くなり、「朝が来るのが怖い」と感じるように。

周囲に心配され、病院を勧められた時、「もう、これ以上壊れたくない」と思ってようやく受診しました。

回復のきっかけは「考えすぎる自分」と向き合うことだった

診断を受けてから、少しずつ休むようになりました。

その中で、カウンセリングや本、そして自分自身の内面と向き合う時間が増えて気づいたことがあります。

それは、自分は「考えすぎる性格」だったということ。

物事を深く考えること自体は悪くない。でも、それが「自分を苦しめる材料」になっていたのです。

そこから少しずつ、考えすぎるクセとうまく付き合う方法を学びはじめました。

心を軽くする対処法5選

1. 「考えても仕方ないこと」は手放す

過去の後悔や未来の不安にとらわれることが多かった僕。

でも、過去は変えられないし、未来はまだ起きていない。

「今、自分にできること」に集中することで、少しずつ不安から距離を置けるようになりました。

◆実践ポイント:「これは自分でコントロールできること?」と自問する

2. 小さな行動を起こす

考えすぎると、行動ができなくなります。

でも、小さくていい。とりあえず動いてみることで、思考の堂々巡りから抜け出せました。

◆実践ポイント:迷ったら「仮決定」して3秒で動いてみる

3. 完璧主義をやめる

「正解を選ばなきゃ」というプレッシャーが、常に心を縛っていました。

でも、うまくいかなくても「70点でいい」と思えるようになってから、心がラクになりました。

◆実践ポイント:「やりながら直す」を前提にする

4. 他人の目を気にしすぎない

失敗した時、「チームに嫌われるかも…」と毎回怯えていました。

でも、人って意外と他人のことをそんなに気にしていません。これは本当に気持ちが楽になります。

◆実践ポイント:「3日後には誰も覚えていない」と唱える

5. 「考えすぎる自分」を責めない

そして何より、「また悩んでる自分」を否定しないようにしました。

考えすぎるって、ある意味“真面目で優しい人”の証拠なんですよね。

◆実践ポイント:「自分は慎重で思慮深い」と受け入れる

おわりに

サッカーが楽しくなくなったあの日。

それは僕にとって、「本当の自分」と向き合うきっかけでした。

うつ病と診断されたことも、当時はショックだったけれど、今思えば「生き方を見直すチャンス」だったのかもしれません。

もし、今あなたが同じように悩んでいるのなら、無理して頑張らないでください。

「考えすぎる自分」を、少しずつ受け入れるところから始めてみてください。

それは、心を回復させるための第一歩です。

過去は引きずるより背負う方がいい。
その方が歩きやすいから。

こばやし画伯

※この記事は、筆者の個人的な経験と見解に基づいています。つらさが続く場合は、医療機関や専門家のサポートを受けることをおすすめします。

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