こんにちは、エノカンです!
2025年9月19日(金)に全国公開が決定したアニメ映画『ひゃくえむ。』。
この映画、実はただの「陸上青春モノ」ではありません。
原作は、今話題沸騰中の漫画『チ。-地球の運動について-』を生み出した魚豊(うおと)さん。
つまり、“ただのスポーツ”じゃ終わらない、命を燃やすような物語が、間違いなく待ってます。
「走る」ことの意味。
「勝つ」ことの価値。
そして、「生きる」ってなんだろう?
今回は、映画『ひゃくえむ。』の魅力を、原作の世界観も踏まえて、あらすじ・注目ポイント・おすすめ層まで、じっくり紹介していきます!

あらすじ:100メートルという“人生”
舞台は高校の陸上部。
100メートル走に全てを懸ける高校生たちが、記録と自分自身に挑みながら、「走ること」を通して人生と向き合っていく物語です。
主人公は、才能も実績もあるわけじゃない、どこにでもいる普通の高校生。
でも、彼には「誰よりも速くなりたい」という、純粋すぎるほどまっすぐな思いがありました。
“速くなりたい”という衝動は、時に嫉妬や憧れ、劣等感、怒りといった感情を巻き起こします。
部活の仲間たち、ライバルたち、それぞれが100メートルという“短い世界”で、もがき、競い、立ち止まり、時には壊れながらも走り続ける——。
この映画は、記録の物語であり、
感情の物語であり、
そして、“生き様の物語”です。
見どころ①:ただのスポーツ漫画じゃない!魚豊ワールドの深さ
まず注目したいのが、この作品の原作を手がけた魚豊さんの世界観。
すでに『チ。-地球の運動について-』でその名前を知っている人も多いと思いますが、魚豊作品の最大の魅力は、「問いかけ」です。
「人はなぜ走るのか?」
「勝てないと意味がないのか?」
「本気で努力して、それでもダメだったらどうする?」
この映画は、ただ走るだけの青春ではありません。
「勝者だけが報われる」という残酷な現実を突きつけてきますし、才能の差や不平等さにも踏み込んでくる。
だけど、それでも「走ることに意味がある」と信じる若者たちの姿が、美しくて、痛々しくて、尊いんです。
見どころ②:100mという“たった数秒”の重み
陸上の100m走は、わずか10秒前後で終わる競技。
でも、その10秒のために、選手たちは何ヶ月も、何年も、血のにじむような練習を繰り返します。
『ひゃくえむ。』では、その「たった数秒」の背後にある圧倒的な努力や葛藤が、繊細かつリアルに描かれているのが魅力。
スポーツ経験がある人なら「わかる…!」と共感し、
経験がない人でも「この世界、奥深すぎないか?」と引き込まれる。
そんな普遍的なテーマが詰まっています。
見どころ③:アニメーションだからこそ描ける“走りの美学”
映画『ひゃくえむ。』は、アニメーション映画として制作されています。
実写では表現が難しい、「疾走感」や「精神の揺れ」が、アニメだからこそリアルに、そして詩的に描かれるんです。
筋肉の動き、スタートラインの緊張、風を切る音、視界のぶれ。
これらをアニメでどう描くか、今からかなり楽しみです。
加えて、魚豊さんの原作にあるちょっと“哲学的な感情の描写”も、アニメならではの色や間で表現できるのは大きな強み。
ストップウォッチの針が一瞬止まったように見える瞬間、
心の声が音もなく流れるシーン——
そういった“感覚的な演出”にも注目です。

『ひゃくえむ。』はこんな人におすすめ!
この映画は、青春のきらめきだけでなく、その裏にある苦しみや不条理まで描き出してくれる作品です。
一言で言えば、「スポーツで人生を描く」アニメ。
あなた自身の“走る理由”と、きっとどこかで重なるはずです。
公開情報・視聴方法
映画『ひゃくえむ。』は、2025年9月19日(金)より全国ロードショー!
おそらく公開後は、Amazon Prime Videoなどの配信サイトでも視聴できるようになるはず…です(詳細は後日発表)。
今のうちに原作をチェックしておくのもおすすめ!
漫画版『ひゃくえむ。』は全5巻で完結しており、魚豊作品の入門にもピッタリですよ。
最後に:あなたは、何のために走りますか?
100mという“最短の戦い”で、誰かは笑い、誰かは涙を流す。
でも、速さがすべてじゃない。努力や悔しさ、感情のぶつかり合いに、確かに意味がある。
『ひゃくえむ。』は、そんなことを思い出させてくれる映画です。
ぜひ映画館で、彼らの“走り”に心を預けてみてください。
そして、観終わったあとは…きっとあなたも、走り出したくなるはず。
コメント